【読書】「無敵の思考」(ひろゆき著)
人はみな、普段の生活を効率化して、生産性を高めたいという欲求は持っているはず。
でも、なかなかうまくいかないことのほうが多い。
そんな人向けの本が、「無敵の思考」です。
無敵の思考 ――誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21
- 作者: ひろゆき
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2017/07/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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【感想】
もっとも共感したのが、「自分ルール」を定めるということ。
この自分ルールとは「こういうとき、こういう基準で判断する」と明確化することで、無駄を排除するということ。
さて、この自分ルールはどのような効用があるのかをもっと掘り下げてみよう。
心理学用語でウィルパワーという言葉がある。
このウィルパワーとは「意思のエネルギーのこと」で、たとえば、朝起きて、どの服を着るか、朝食はどうするかなどの小さな意思決定からビジネスの商談における意思決定まですべてウィルパワーを使うのです。
さらに、勉強や仕事の集中力のもととなっているのもウィルパワーで、夜になると勉強や仕事の集中力が朝と比較しても断然落ちているのも、ウィルパワーが枯渇している状態だと説明できます。
かの有名なスティーブ・ジョブズは着る服を決めていたり、経営コンサルタントの大前研一さんは朝食をおにぎりと決めているなど、成功者はウィルパワーを消耗しないように工夫しています。
つまり、自分ルールを決めてしまうことで、ウィルパワーの無駄な消耗を避けることができるというわけです。
社会心理学の本で「影響力の武器」という本でも「ルールに従うことによって、現代の複雑な社会の中で生きるには、思考の近道となる」と書いてあります(要約しているので、もっと長く書いてますが…)
もちろん、それによって、思考停止に近い状態になる危険性もありますが、この自分ルールはステレオタイプなルールではなく、自分の頭で考えたルールに基づいて行動していくことが大事です。
さらに、その自分ルールが環境の変化やしっかりと定まっていない場合には、アップデートする必要がありますが、基本的には簡単なところから始めると良いでしょう。
もちろん、これだけではわからないでしょうが、この本では実際にひろゆきさんの自分ルールが書かれているので、こんな考え方もあるのねと参考になるでしょう。